俺とLSD
どうも、軟弱な社畜化が進んで久しい俺です。
年齢に比例した感性の衰えというのは確かにある。
昔イワしたミュージシャンが40過ぎて最高傑作を残すことが稀なヒミツがここにある。
況んや何もかも刺激が過渡期を過ぎると、
「何だまたこのパターンね……」という具合にまあ飽きが来る。
それでこれを人間味の劣化と見る向きもあるが、どっこいそれだけじゃないと思う。
最近例えば、車で音楽を聞くときも重たいものは食傷気味で……。
20代の頃は「ドライブと言えばパンテラだろ!?」と嘯いていた俺が信じられんが、
リンプビズキットを聞いてヘドバンしていたところ
セリカで後輩の車のどてっぱらに突っ込んだのは今でもユニークに記憶に新しい。
とにかく最近聴くもの見るものと言えば、ぶっちゃけメリケンの商業音楽だ。
DiploとSiaのLSD、Bebe Rexhaなど
とにかく最近のメリケン商業ポップはスキがない!
なんと言っても賭ける金の額が違うのである。
かつてのマドンナがそうであったように、作曲からミックスダウンまで大金をかけて職人を
雇うもんだから、まぁとにかく音に弱点がない。
(マドンナに比べてMJはこだわりが強すぎてスキがあった)
それで商業音楽が配信にシフトしてからtube用に作るようになったMVも、
これまた衣装から小物までスキがない。
直後に国内のPVを見ると本当に頭にくるほどよく出来ているものです。
なるほどセンスがいいっていうのはこういうことなのか……と兎に角関心させられるのです。
LSDはLabrinth、Sia、DJ Diploからなるポップユニット。
PVで踊るダンサーのMaddie ZieglerはSiaお抱えの天才ダンサーです。
歌とダンスをきっちり分業する、というのは
いかにもメインとカウンターカルチャーの融合の結果という気がする。
※俺談
>Bebe Rexhaは今まで消費されてきたマドンナ、ブリちゃんらと
なんら変わりない人形感のあるポップスターだが、
「わたしこれから消費されますがなにか?」的な潔さを感じる。
この割り切り感が機能したとき、周辺の衣装や小道具などは
立ち所に記号性・機能性を訴えはじめ、
いわばアートのプレゼン自体の美しさが浮き彫りとなる
※俺談
センスがいい。
なんて言ってしまうと何だよ所詮は金持ちの道楽か、
的な嫌味がすごく強く聞こえてしまいがちですが、
そうでなくグローバルげなカルチャーの分散集合化が重ねられて久しい昨今、
「世界のあらゆる物の中で選ばれる美しさっていうのはなんだろうね」
的な楽しさが増しているわけです。
(玉石混交、ロングテールを漁る中で自分を認識できる楽しみと言おうか)
こうなってくると、カウンターもメインもごっちゃになており
結局金と時間をかけて情報を精査した結果が勝ちになってくるわけです。
というわけで、実は今メリケンのポップカルチャーが最強の状態にある。
まぁ個人的な意見なんですが……ようやく爆発電池メーカーを排除して発売される
iphoneも、なるほど洗練されたな~と思う今晩です。
デザインはもうちょっと、、、頑張れると思うんだけど、
あ金がなくてもアートを知覚したり享受する権利は誰にでもあるので、その辺誤解なきよう。。
あそうだ。
アニメもやっぱり、今はアメリカンポップが最強萌えだと思う。
日本はパチンコタイアップによってサブカルそのものが否定されたから、
結果的に弱体化してしまった。
とは言え吹き替えをなんJ化する根性に、可能性は感じる。
by siroirukamania
| 2018-09-24 02:29