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カテゴリ:アニメレビュー

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 仕事しすぎて寝ぼけてる。
 だから寝ぼけたことをもしかしたら言ってるのかも知れない。内容が保障できない。
 けど気になったから書いちゃう。

 ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 上
ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 上

 まだ読みかけで、電子版(上下巻合版)での表示は16%とある。
 面白く読んでたけど、ある点が気になって素直に面白く読めなくなってしまった。
 どの辺が気になったかというと、

 ミカエルの行動原理が少しだけクソい。

 いや彼の正義感、というべきかもしれない。

 つかまず、まったくミレニアムの内容について知らない人の為に簡単な基礎知識を説明しておく。
 主人公はミカエルというジャーナリストで、不倫関係にあるおばちゃんと一緒に、そこで週間文春みたいな記事を書いている。
 で、小説であるからして、ただのジャーナリストに終わるわけでもなく、取材に行った事件を端からバンバン自分で解決していく。
 で、そんなことをしているうちに天才ハカーのパンク少女と出会い、セックスする。のちに喧嘩をし、「やれやれ」みたいな感じで別の事件に巻き込まれる。けど少女のことが気になってしかたない。勿論お互いにね☆

 みたいな感じ。


 かいつまんで言うと。
 で、気になったのは、このミカエルおじさんが事件を解決していくときに、めちゃめちゃブレまくっているところ。
 例えばミカエルは探偵型の主人公なので、当然毎回ラストは悪漢がムショにブチこまれたり、鉛玉をブチ込まれて死んだりしてハッピーエンド、とうことになる。
 で、仲間のハカー少女が悪漢に抵抗して誤認逮捕とかされたときに「正当防衛じゃまいか!」みたいな事を言って、常識人らしいそれらしい態度で怒る。
 ところがこのおっさんは一筋縄でいかないおっさんで、警察のことを信用していないが為、というか、「刑事なんかより俺の方がデキる男だ」という信念に基づき、大事な証拠を現場から勝手に持ち去ったり、いざ証言が必要と言うときに限って、「いやそれはプライバシーに関わる事ですから(キリッ」みたいいなことを真顔で言う。
 
 俺はここでちょっと思う。

 汚職した企業を告発したり、少女買春しているポリスを告発したり、つまりミカエルは「法という観点から見た」悪漢の非道っぷりに憤り、彼らの正体を白日の下に晒してみんなでやっつけよう! みたいなことそしているのに、なぜ「法側にいるマッポ」にはやたら非協力的っつーか、捜査妨害までしてそれを正当化してんだよ。と。

 つまり、「このひと法律に違反してますよー!」と言いたいが為に、自らが法を犯している、というあからさまな矛盾が生じているのだ。


 いやそれでも、1巻2巻はまだよかったんだ。
 弱い女の子を守る為、というお題目がまずあって、それを実現するために法を破ったりジャーナリズムに反する行動をとったりして、ミカエルはそのたびに苦しんでいた。「俺はこんなことをしていいのか?」とか、「天才ハカーとはいえ、20コくらい下の貧乳娘とセクースしていいのか?」とか、いちいち悩んでいた。そういう姿に見るに付け、なるほどこのおっさんなかなかかっこいーじゃねーのと思っていた。

 だが3巻に来ると、いきなりむちゃくちゃ調子に乗って、ガンガン法を破りまくるのだ。
 つか、そうさせるために、間抜けで意地の悪い警察官を出し過ぎ。
 いやもしかしたら、実は本当にスゥェーデンのマッポはこれくらい馬鹿なのかも知れない。っていうか日本の警察も初動捜査でミスりまくって迷宮入りしちゃった事件とかけっこうある。

 だからと言ってしかし、「みんなー! この人達法律的におかしいことしてますよー!」をしたいが為に、貴様が法律を犯していいのか? と問わずにはおれない。


 別に俺は、法を守らない奴はクズ、的なことが言いたいわけではない。
 ただこのミカエルはなんか嫌なのだ。生理的に。
 大体、己の手を極力汚さない、みたいなとこが駄目。「裁判所で会おう」的な事を言って、結局悪漢を殺したりはしない。ぶち殺したりぶん殴ったりするのは、いつも天才ハカーリスベットちゃんの方なのだ。
 言うなればそう、このおっさんはハーレム型で、最後に「こんな悪い人をみつけましたー!」をしたいが為に……いやもうなんか、繰り返しになっちゃうからアレだけど。眠いし。


 つまり、正義感というのは人それぞれで、エンターテイメントな筋書きでは、「自分自身の正義」を貫く主人公こそが、魅力的だったりすると思うのだけど、ミカエルの場合なんか「法律がガー法律ガー」と言いまくってて、どうもその正義感の構築自体が他人任せなのだ。そう、ミカエルには自分で築き上げた価値観というものが、まるでないように見える。




 同じような法律重視型の主人公でも、俺たちの少佐は違った。
攻殻機動隊 (1) KCデラックス
攻殻機動隊 (1) KCデラックス

 少佐の場合、少佐自身が正義であるので若干チートかもしれないが、まず己の手をガンガン汚しまくる。っていうか悪漢を発見した直後にはもう引き金を引いている。決して「ぼくは人間であるから、裁きはそれなりのところにたくす!」みたいな眠たいことは言わない。


 更に少佐の場合、法律を破った者は例え弱者や被害者であろうとも説教を喰らわせる。
 ゴーストダビングをしていた企業の暗躍を暴くために現場に潜入した少佐は、そこで犯罪が起こっていることを告発する為にサイボーグを暴走させたかわいい女の子に向かって「お前らサイボーグが暴走して人に迷惑かかるって思わなかったんかい!?」といきなり説教する。
 決して「あなたたちのお陰で悪い奴をつかまえることができたわ」みたいな建前は言わない。
 更に、少年達に過酷な労働を課している福祉事業所に潜入しその悪事を暴いた際にも、「よかったぁお姉さんのお陰で助かりました」みたいな事を言うガキに向かって、「マトモな生活がしたけりゃ福祉なんざあてにしてねぇで泥食ってでも自活しろクソガキ」と説教する。

 まったくブレていない。

 そして俺は、これこそが正義だと思う。

 大衆や女子供に媚びるミカエルとは違い、あくまで少佐は己が己に課した正義を貫き、それを他人にも平等に強要する。なぜ強要できるかと言えば、その正義を信じ切れるほどに、正義について突き詰めて考えまくったからだと思う。決っして一朝一夕ででっち上げた価値観でなく、自ら構築し、無駄なものを極限まで削った恐ろしくスマートな「価値観」を持っている少佐だからこそ、それが許されるのだ。許されるというか、見ていて納得がいく。
 (別に「法」が判断基準である必要性は感じていないので、誤解無きよう願いたい)




 「ブレる」という言葉の語源には、こんな逸話がある。

近年、特に政治の世界でよく使われる「ぶれる」「ブレる」という言い方は、2005年11月20日に「情熱大陸」(毎日放送)に出演した矢沢が、若い29才の頃の自分のインタビュー映像を見せられ、感想を聞かれて、「いや、この人..僕は今これ、矢沢が言ってると思って聞かないでください。このビデオを見たあるプロデューサーが言ったとしたらね。そりゃぁ、この人あなた、サクセスしますよ。だって、ブレてないもん、全然ブレてない」[2]と言ったのを見た明石家さんまが、これを面白がってテレビで「ぶれる」「ブレる」と連発し急激に広まったもの。[要出典]

 矢沢永吉-WikiPedia-より



つまり何が言いたいかっていうと、ブレた主人公ではサクセスできないってこと。
ミレニアムという小説はサクセスしまくってるし、作者ももう故人なので、悪く言っても意味がない。
けれど、10年後には忘れられてるサクセスだと俺は思う。




 だって俺には見えるもの。
 少佐と永ちゃんに説教されてるミカエルが。





by siroirukamania | 2012-05-24 00:49 | アニメレビュー | Trackback | Comments(0)
AW1話だけ見ました。
なるほどもっ先輩の配役が確かにちと辛い。それとは全然関係無く、小説をアニメにするとこうなるのかぁ、と改めて考えさせられます。自分は川原さんの商業作品がけっこう好きだし、「小説にできてアニメにはできないこと」をちょいと考えてみることにしました。
まぁつまり、アニメ版は若干の不満が残る感じだった、つーことなのですが……。


◆小説での強力な内面描写「独白」について◆
例えば小説は登場人物の心の内をいちいち書く事によって、その独特の思想や感情の動きで面白さを作ることが出来ます。
しかしアニメの場合、独白が効果的に効く場面というのがかなり限られていて、そこをはき違えたまま作るとコケます(コケる=ウン十年版権で莫大な利益をもたらすアニメーションになり得ない、の意)。
どういう場面が効果的なのかと言えば、ずばりコメディタッチ、笑えるシーンの独白、或いは戦闘シーンなど緊迫した場面での独白です。こういった場面ではアニメーションでも独白が効いてきますが、ことキャラクタ性を掘り下げていこうとするシーンでは、独白が効きにくいです 。

AWの原作冒頭では、ハルユキのキャラクタ性を強力に書いた独白があります。くそ--現実なんて要るかという言葉に始まる一連の独白ですが、これはキャラクタ性を掘り下げるための独白、心中の吐露で、アニメ版ではまったく効果的に働いていなかったように思います。
つーかこれは川原さんが一貫して掲げているテーマめいたものに直結する(正に直結する)キーワードで、よほど重要視しなければならないものなのに、どうもそう見えない。
そこでこのシーンに関して、問題点を考えてみることにしました。

◆ハルユキ「くそ、現実なんかいるか!」について◆
動画の場合、見方が受動的であるために、ともすればあのスカッシュのシーンそのものすら流し見してしまいかねない。つまりアニメーションの場合、あくまで画面という「ハコ」の中でハルユキが呟いているのを客観的に見ている、という感覚がまずある。そこから見ている側が感情移入していく為には2つの有効な手段があると思うので、とりあえず見終わってから書いたメモをまんま列挙してみます。

①いかにハルユキが苛立っているかを、より細密に描く
ちょっと想像してみると、例えばこれがハリウッドの映画だったりした場合、俳優は歯を噛みしめ、ぎゅっとラケットを握りしめてその苛立ちを表現するかも知れない(豚だけど……)。
役者の演技は人間の表情そのものであるから、複雑な内面を機能的に表現するのに向いている。
「苦しんでいるが期待もしている」
「怒っているが嬉しくもある」
そういう複雑な心の内を、役者は全身を使って表現できる。
ただしそんな複雑な心境を滲ませるには、それなりの演技力が必要になってくるのは言うまでもない。
ゆえに手練れの映画監督は、背景や光でもってその演技力を強力に補足しようとする。

ところでアニメーションはどうかと考えてみると、キャラクターがディフォルメされていればいるほど「内面の表層化」がむずかしくなってくる。
例え歯軋りしていても、書くべき線の本数が限定されていれば、顎をこわばらせることも、血管を浮き出させることも不可能だ。
そこで原作に忠実に「独白で内面を吐露する」という手段を今回AWでは使っているが、あまり有効だとは思えない。
小説でそれが有効だったのは、能動的に「読む」ことによって、既にある程度の感情移入がなされているからだと思う。
つまり「活字の意味そのものを理解しようとする行為」は、登場人物に接近しようとする行為に似ている。
というより、三人称で書かれた小説は作品世界の神とも言うべき「著者の意見」が必ず滲んでいるために、著者が「現実はかくも苛立たしいものである」と1行でも書いてしまえば、それが作品世界と我々の間に存在する共通認識となり得る。
つまり小説の場合、「読む」は「脳内世界に展開される」と同義な為に、もともと登場人物との距離が近い。
重ねて、動画は「受け手」がより客観的な位置(画面の前、或いは外)にいるために、独白は有効になりにくい。
ではどうすればいいかというと、独白をほとんど捨てて、EVA以降流行った外連味たっぷりの表情の描写を、線を増やしてでもやるしかないと思う。
或いはハルユキのスカッシュプレイをもっと猟奇的に(まるで無限のリヴァイアスのキャラのように)描くか。
しかしそうしてしまうとハルユキ自体のキャラクタ性があらぬ方向に行ってしまう。
つまり、ハルユキの内面自体をディフォルメしてしまえばもっと動画に起こしやすくなるのだけど、それでは本末転倒であるということ。
考えてみればアニメはキャラクターが「記号的」であるがゆえに表現しやすく理解しやすいのだけど、我々受け手が持っているであろう共通認識の枠を超えた感情を表現しようとすると、要求される技巧的なレベルがとんでもなく上がってしまう。


②第三者を介入させて、その苛立ちが手に負えないことを「俯瞰で」認知させる
作画そのもので内面の表層化を計るのはちょっとむずかしそうなので、別のもっと簡単な手段について考えてみる。
「第三者の視点」を使うことだ。
この手法に関しては、富野監督が異常に上手い。
例えば、「くそ、現実なんかいるか!」という台詞をカミーユが言う所を想像すると、そこには必ず第三者がいる。


カミーユ
「現実なんて消えてなくなっちまえばいいんだ……。分かるでしょう!? クワトロ大尉!!」
クワトロ
「……」


こうしてクワトロの冷たい視線を通じて、我々はカミーユの苛立ちの激しさを理解し、尚且つそのどうしようもなさに呆れ、半ば同情しさえする。
つまり富野(脚本家である星山も含めて)の場合独白を避けて、心情を表現したいキャラクタの前に第三者を立たせ、その第三者に「我々の目線」を受け持たせようとする。
画面に対してあくまで客観的な受け手も、こうして自分の分身とも言うべき「冷静な目線」を持った第三者が舞台に立ってくれれば、第三者との共感を通して知らずに主人公に牽かれていくものだ。
AWの場合、独白の次にチユリが出てきてこの役割を負おうとする。
しかし、小説ではあくまで独白が滑っていない状況でチユリの登場が有効的に生きてくる。アニメ版では少し厳しい。
更にここでチユリが初登場となってしまっているので、チユリの絵やキャラ性だけが強力に前に押し出されて、ハルの内面はけっこうどうでもよく思えてくる。
加えて弁当をぶっ飛ばすという重要なシーンに流れているために、
①苛立った感情
②素直になれない自分
が、ごっちゃになってハルの「現実は受け入れられないし、受け入れているやつは情弱」という苛立ちがうやむやになってしまう。
つまりやっぱり、独白が滑っている時点で、フラウ・ボウ的ともいうべきチユリの第三者的機能が半減してしまっている。
部屋に閉じこもって半田ごてを弄くる縞パン一丁のアムロの暗いトーンみたいのものが、このシーンには決定的に足りない。
つーか、スカッシュをする、というのはそもそも校内ネットにおいて根暗な行為であるということが、世界観が壮大なだけに説明しきれていない(これもまた寸劇動画の弱点だ。「根暗少年!」とチユリに叫ばせてしまう簡略化が許されるなら、どんなに楽だったことだろう)。
そして何より、原作に忠実であるが故にチユリが「冷静な視点である」とは言い難い。
小説は独白が強力であったために、チユリの第三者的役割がほとんど中途半端でも第三者的であることに成功していた。
だから独白が効かないアニメの場合、チユリのキャラクタをもっと現実寄り(現実に生きていかねばならない我々寄り)にすればかなり機能的になるのだけど、「キャラクタ性を原作に忠実に固定してその魅力で押していかなければいけない」といった宿命を背負ったラノベ宣伝アニメでは、そういった行為は暴挙ととられかねないジレンマがある。
チユリを第三者に仕立て上げるというアニメ的伝統的な手法が、今回は「チユリに頼ってハルの内面を表現してしまおう」という打算的な逃げになってしまった。
つまりやっぱり、「独白」が持つ機能を、ここでは補完しきれていなかった。


◆1行の独白やが持つ意味の重み◆
多くのアニオタがそうであるように、自分もこうしていただけない作風に関する問題点を解き明かそうと試みるものですが、自分の場合小説の機能についてこそより重点をおいて考えようとするので、アニメをdisってしまう愚行はこの辺にしておこうと思いますが。自分がここで考えるのは、小説の中にある独白が持つ独特の客観性についてです。
読者の視点 登場人物の視点 第三者の視点 著者の視点
と分けて考えたときに、小説の独白には必ず著者の視点がついてきます。
例えば、

 --俺は馬鹿だ……。
 考えながら太郎は俯き、両手で顔を覆った。なぜなら花子を押し倒したそのときでさえ、まるで自分を奮い立たせることが出来なかったからだ。


という一文があったとして(どんな例文やねん。しかしながら)、既にして、もうここで、著者が太郎に対してどういう印象を持っているかが窺えます。
つまり、「世の中にはそんなとき、難なくのりきり男たちがいるのだ」という知識を著者が持っていて、それと太郎を照らし合わせている。というか、照らし合わせざるを得ない。
著者が持つ常識や経験や思想が、いちいち太郎の印象を色づけていってしまう。
それによって何ができるかというと、「第三者の視点」を第三者を介さずにして表現することができる、ということだと思うんですね。つまりもう、著者が第三者として介在していて、それを読者に「紹介」しているわけですから。
で、もしも対象となる読者層が決まっているのであれば、この著者視点を読者側に近付けていくことによって、感情移入しやすい小説が出来上がるんだと思います(著者視点が狂っていても、それはそれで面白いんですが、トリッキーである)。
では三人称小説に出てくる第三者が受け持つ機能というのは一体なんなのか、つー話になっちゃいますけど、長くなりそうだし脱線しかけてるので一端切ります。。


独白が意味を持ち得るということは、台詞が持つ機能も動画とはまたずれてくる、みたいなことを書ければ書いてみようかな、と思います。

まぁつまり、小説はプロットによって著者の思想を代弁する必要性が少なくて、動画はそうせざるを得ない、みたいな予感があります。
なぜかっちゅーと、小説は「キャラクタを見る目」として固定された地の文が、著者の思想を即席で代弁してしまうので、その後プロットがどうなろうが知ったこっちゃーないからです。


by siroirukamania | 2012-04-07 10:45 | アニメレビュー | Trackback | Comments(0)

EVA

 懐かしいインタビューが目にとまりました。

http://cyzo.tumblr.com/post/10382039802/2004-5-nhk

 地上波最終回までを見て、

 ①これはすげーユングだ哲学的だ
 と思う人と、
 ②わけわかんねーふざけんな

 と思った人がいます。
 ①の人達は激しく庵野を擁護したわけですが、旧劇場版であっさり裏切られました。

 「おめーら馬鹿じゃないの気持ち悪い」というラスト。

 結局タマネギ構造(中身すっからかん)であることを明かしてしまった潔さ(そうして見る側との関係をメタ構造で示したこと)にこそ、僕は「そこがシビれる憧れる」と思うわけですが、「謎本」絡みの大半の信者はこれで庵野を叩き始めました(もしくは「あれは庵野のツンデレだ」とする向きか)。
 本当は中身がないのに構造をいちいち作ったアホな労苦こそを褒め称えるべきだったことは、FLCLで鶴巻監督が示して見せてくれました。
 その後、アニオタの精神性はどうなっていったでしょうか?


 タマネギ構造の面白さが理解できない人は、あまりいないと思います。
 ニコ動なんかで金にもならないのに凄まじく凝った動画を上げる行為は、その「意味の無さ」という点においてタマネギ構造と似通っていて、みんなそのくだらなさに感動を覚えたりします。
 ただ庵野の偉いところは、それをきっちりマネタイズする(次回作を作る力を手に入れる)ところ。
 それは技術とセンスに裏打ちされた実力を持つ者にしか、許されないというか不可能なことなんです。
 だから庵野はかっこいい。
 その感情移入のトリックを仕掛けた榎戸さんは凄いと思うわけです。

 感情移入する為の仕掛けとテーマはまったく別のものです。
 テーマがなくても、感情移入の為のフックが鋭ければ、グっと作品に入っていけてしまう。
 「テーマが素晴らしい」と感じるのは、必ず感情移入した後です。
 そうやって見る側を上手く自分側に引きずり込むことで、世の中を(その一部を)変えていこうとちゃっかり考えるわけです。


by siroirukamania | 2012-02-11 14:54 | アニメレビュー | Trackback | Comments(0)

 なんというOP詐欺。
 
 好きでもないアニメなど放っておけばいい! しかしモノカキモドキ視点になると、なぜ失敗したかを考えてみたくなるもんです。
 あの歌を初めて聴いて以来、僕はテレビの前でヒザを抱えて待っていたもんです。
 「あージャ-ジアニメまだかなぁ。フフフ……」
 こんな感じで一人ヒザを抱えて待っていたものです。
 しかしいざ始まってみればどうでしょう。

「まるっ!!」

「ハァア”ッ!?」

 と全力で突っ込まずにはいられない出来映え。
 いや本当、どうしてこうなったと考えずにはいられないのです。
 
 僕は三話前半で切ってしまったのですが、思えばまず、戦闘への感情移入が皆無だった。そうつまり、この人達がなんの為に戦っているのか。また、敵がどれくらい強くて悪いやつなのかがサッパリ分からないのです。
 僕はこの見せ方について、改善案を出してみますが、そうするとそもそもの欠陥が分かり易くなってくると思うのです。

 例えば。
 敵の邪悪さを強調するために、まず一般市民をブチ殺すべきでした。
 町中で敵さんが暴れてフラウボウの両親とかをブチ殺してくれればいいのに、あろうことか初回の戦闘は人里離れた洋上、しかもプロの軍人さんらしき人達相手に行われます。
 これではまったく危機感が沸いてこないし、って言うか血の一滴すら描写されていません。
 たまたま同時期にもう1個ロボモノ『アクエリオンEVOL』がやっているので軽く比較すると、あっちの方は初回で主人公が敵の流れ弾を喰らって血を流し、あまつさえその場面でヒロインをかばっています。
 こうなってしまえばEVOLの場合、「頑張れ俺たちのハマタ!」となるのが必然、しかしラグランジェの方は、全然、まったく、危機感も同情も沸いてこないのです。

 なぜ一体、ラグランジェは血の描写を、惨憺たる町の破壊シーンを入れなかったのか。
 僕はこの辺に、どうも根本的な弱さが隠されているように思います。
 と言うのも、あの絵と作りを見て分かるとおり、ラグランジェ(面倒なので以下Lとする。)は歴然たる萌えを狙ったアニメです。
 「萌え狙いなんだから、鬱々とした残虐シーンは避けよう」
 きっとそう考えたと思うんです。
 あくまで萌え、美少女、かわいさ、軽さ優先。だから戦闘シーンを入れる時も、「人殺しはやめておこうよ」という無駄な配慮ですね。これがどうも、いかんと思うのです。

 しかしながら、アニメファンの中には「延々と日常だけを見ていたい」と思っている人達も大勢います。だから別に、敵が意味不明のお祭り発砲状態であっても、女の子が元気にハシャいでいりゃーいい、という見方においては、このやり方も成功を収めるでしょう。
 けどそれって、別にここまで仰々しく金かけてやんなくてもいいですよね? 結局そういう客層は、もっとハァハァ出来る方、つまり、「簡単で説明を必要としない世界」で萌え描写に時間をかけて見せた方が全然ハマってくれるんです。
 つまり、「複雑な世界背景」と「日常キャラ萌え」は、両立が非常に難しいのです。


 では同じく日常萌えバトルロボでありつつ上手いことやってるEVOLは、どこが上手いのでしょうか。
 無論一言で言うことはできませんが、例えば脚本の波が圧倒的に手慣れています。
 よくあるコメディでありながらシリアスな大筋が進んでいく物語と言うのは、1話ごとに、

 マジ始まり→ギャグ→唐突なマジ戦闘→熱血で乗り越える→勝ってほのぼの→キーを握るキャラのマジな台詞で〆

 というお約束を必ずぶち込んできます。
 つまりは、アタマとケツのシリアスでサンドイッチしておけば、中身が多少壊れていても「シリアスバーガーコメディ味」としてなりたつわけです。
 ところがLの場合は、コメディタッチというか萌えタッチででフワっと始まる、で、無意味な戦闘に流れて、強引にシリアスになる。で、gdgdしている間に勝って、また日常に戻っていく。
 これだとなんつーか……。
 そう、上手い言葉思いついた。

 コメディは肉とかレタスなんですよ。
 シリアスはバンズ。


 だからこれ、挟むのを逆にすると食い物として「ハァ!?」ってなるし、むちゃくちゃ食いにくい。
 次回に向けて楽しい余韻を残そうという気でも、決してこの組み合わせでコメディをケツに持って来ちゃ駄目なんスね。
 FLCL思い出して下さい。
 あれって意味シンなベスパのカットで終わるでしょ。

 あれバンズです。

 うっすいけどバンズ。ちゃんと現実のさむ~い冬の遠く町の様子が聞こえてくるSEが入っている。ああいう、カチッとしたところでせき止めておかないとダラダラ流れるんです。
 つまりまぁ、このシリアスとコメディのバランスにおいてLはおかしい。


 もう一点。これはLに限らず最近多いのですが、アホみたいな専門用語が多すぎて会話がワケワカメ。
 つまりパルスのファルシのルシがパージでコクーンみたいな状態なんですけど、これは単純にスタッフの中に文系がいなかった為に起こった事象だと思います。
 いや一時期浅いオタクの間でそういうのが持てはやされたことで勘違いしてしまったのかも知れませんが、そもそも冴えている単語じゃないと頭に入らない。
 冴えてる単語がどういうのかと言うと、

 ニュータイプ。
 強化人間。
 暴走。
 第三新東京市。
 電子の妖精。
 トップレス。
 男女合体。
 重力変動源。

 とかそういうのです。で、そーいう単語を強化する、意味付けしていく段階で、エキゾチックマニューバだとか、セカンドチルドレンだとか、そーいう細かい単語が出てくるのはいいんです。
 つまりそう、

 軸となる分かり易い単語、インパクトのあるキーワードがない。

 ここが致命的なんですね。
 しかも用語を淡々と語っていくシーンの入れ方がさっぱりまずい。
 例えばEVOLなんかだと、OP前のシリアスなバンズのところで、ダ~っと1分くらいで終えちゃいます。
 ところがLの方は、敵が来た、さぁ戦闘だ!というときに、いきなりダラダラと解説が2分くらい入る。解説って言っても無論意味分からん単語の羅列ですから、戦闘の勢いを殺すだけなんです。

 まさか……暴走?

 とか、

 ワープです!

 とか、

 エネルギーゲイン
 が5倍!?


 とか、重要な戦闘前ってにごしておいた方がわけわからんテンションが戦闘につながっていいわけですよ。
 それをなんか、自前で考えたスタイリッシュなカタカナの羅列でグジグジ言っててもしゃーないわけです。
 アニメなんですから説明で済ませようとしたら駄目、いかにその後の戦闘でワケワカラなさものすごさを演出できるかが勝負で、そこをはき違えちゃあ駄目。特にアニメーションの場合、言葉はディティールを補強するパーツでしかないワケです。決して単体で機能させようなんて考えちゃ駄目。
 
 そんなわけで、戦闘、シリコメバランス、そして用語。
 挙げるとすればだいたいこの辺ですが、僕はキャラ萌えの部分でも疑問を感じます。

 これは趣味の問題も多分に絡んでくるので、単なるグチになっtっしまうかも知れませんが、あえて書いておきます。
 あの主人公を結局うさぎちゃん的に、意地でも明るい花を分けてくれる少女として書きたいのでしょうが、明るさが押しつけ気味で痛いんですよね。
 明るさというのはなんというか、他人を照らすモノです。決して自らに焦点を当ててはイカンのです。
「元気でやろうよ!」
 が自分の為にある言葉になってしまうと、途端に押しつけが映えるキャラになっちゃうんですよね。
 だから「明るい」主人公を、書き手はまったく実は、書きたくなかったんじゃないかな? と思うわけです。むしろハイレグウスムラサキの方が凄まじく抜群に先走らせてくれるわけで、本当はあの子を主人公にしたかったんじゃないか? そうした方がよかったんじゃないか? と思うわけです。
 そうしてみてみると、実はあの赤ジャージは、男の子の方がしっくり来る。
 だからやっぱり、変に百合趣味にこびを売ったというか、萌えに無理矢理すり寄った所で負けなんだと思います。
 萌えはいんです。やっていいし、あっていいし、見せてもらいたい。
 ただ本当に好きな、書きたい萌えじゃないと、視聴者を欺くというのはなかなか難しいはずです。

 だから僕としては6話辺りから冲方丁が乗り込んできて、ガッツリ冴えたハイレグウスムラサキの涙ぐましいハイレベルなハイハイハイレグバトルが展開されることだけを期待したいと思います。

 ……くっそハイレグゥウウ!!!

 俺はもっとハイレグが見ていたかったんだ!
 見ていたかったんだ!
 くそったれがぁああっ!!!
by siroirukamania | 2012-02-02 04:35 | アニメレビュー | Trackback | Comments(0)
http://www.noitamina-apollon.com/index_top.html

 なんか菅野とナベシンがアニメやるらしいです。
 同じチームの過去作と言えばビバップですから、期待せざるを得ません。

 ナベシンと言われてもよく分からんという人。ビバップとサムライチャンプルーの人です。自分は完成されたくだらなさ、という点において、ナベシン信仰と言われてもしょうがないほどナベシンが好きです。
 コメディに流れると物語というのは一貫性を失うのが普通なのですが、ナベシンはその点凄まじいバランス感覚を持っています。

 同じように、と言ってなんですが、原画展も近いようなので大友克洋の完成されたコメディを貼っておきます。
気分はもう戦争 (アクション・コミックス)
気分はもう戦争 (アクション・コミックス)

 うーん。これもナベシンが撮ったら面白そうです。むしろナベシンが原作書いてんじゃないかくらいの勢いですけど、原作はあの矢作俊彦さんです。矢作さんは現在野性時代で連載をされてます。

小説 野性時代 第98号 KADOKAWA文芸MOOK 62332‐01 (KADOKAWA文芸MOOK 100)
小説 野性時代 第98号 KADOKAWA文芸MOOK 62332‐01 (KADOKAWA文芸MOOK 100)


 もう録音終わっているのでしょうが、JAZZやるなら本田雅人さんを是非聞きたい。埼玉スーパーアリーナのピンスポを浴びた本田さんの姿が今も忘れられません。
 ところでスーパーアリーナと言えば、明日Perfume見に行ってきます。


 Perfumeに関してはニワカもいいところなのですが、タナソニの成分の何パーくらいがアリーナ力(ありーなぢから)だったのか、個人的に検証してきます。
 しかもまた友人のシトロエンで行ってくるという。送迎バスかってー勢いです。
 ちなみに
 Notch派以外は全力でFUCK
 なので、皆さんよろしくお願いします。
by siroirukamania | 2012-01-27 15:28 | アニメレビュー | Trackback | Comments(0)
 今期は珍しくリアルタイムでテレビアニメ追ってます。いや本当に、面白いのが多くて時間が足りません! 自分が見ている物を挙げていきますので、興味があったら是非追ってみてくださいね~。

TIGER & BUNNY(サンライズ・第六スタジオ)
http://www.tigerandbunny.net/

 脚本と世界観に惹かれて追ってますけど、これ相当面白いことしてますよね。内容はハリウッドの相棒刑事物とアメコミヒーロー物を足したような、映画的な作り。けれどヒーロー達の衣装に「カルビー」だとか「ソフトバンク」だとか、デカデカと広告が貼り付けてあるんですよね。流石に折紙先輩の「高須クリニック」には吹き出しましたけど、そのスポンサー集めの手法には大胆且つ笑っちゃうような「あり得無さ」が垣間見えるもので、唸らずにおれません。
 それに、ポリゴンとセル絵がめちゃ綺麗に融合してますよね。専門的なことは分からないんですが、ちょっと不思議な動画になってます。そうして、音! 音楽こそハリウッドを思わせるダイナミックな編曲が成されていますが、ここまでくると生楽器録音の予算含め、サンライズの本気を感じずにはおれません。
 ベタで、見たことあるような筋書き、なんて意見も散見しますけど、自分は最近のアニメの中では一番好きです! 先行く美味しさ! ペプシ・ネックス! 広告って、本来こういう楽しい物だったはずですよね。もしも劇場版が作られるなら、絶対、絶対、見に行くなぁ。




Steins;Gate(原作:5pb./Nitroplus 制作:ホワイトフォックス)
http://steinsgate.jp/

 二番目に紹介するのは話題のシュタゲ。SFハーレム鬱AVGを元に起こした、ゲームからのメディアミックスです。自分はSFハーレム鬱AVGの狂える信者のウチの一人なんですけど、シュタゲはとってもいいですね。謎解きとしての時間軸の使い方は、SFファンであれば誰でも「ほうほう」とポテチでも食いながら楽しむことができるでしょう。それに、キャラクターの作りも凄くオタクっぽくて良い! SFハーレム鬱AVGだけに、女の子が沢山出てくるわけですけど、どの子もかわいいです。僕はルカ子ちゃん! ってな感じでもう男の娘しか眼中にない自分ですが、タイバニで言い忘れたけど当然あちらではドラゴンキッド一択です!
 とにかく往年のセカイ系の、あのモラトリアムの心地よさにもう一回どっぷり浸かりてぇなぁ、と思えば、この夏はシュタゲしかないでしょう。読者諸賢がSFハーレム鬱AVGにハマりすぎて帰ってこれなくなることが無いように祈ります。





セイクリッドセブン(サンライズ・第七スタジオ)
http://www.sacred7.jp/
 次に紹介するのは、なんとオリジナルアニメの変身ヒーロー物ですね。自分はライダーとか本当に疎いんですけど、一部ではアニメ版平成ライダーなんて言われているようです。ちょっと前に「GARO」を少しだけ見て、変身ヒーロー物のお約束にこそついて行けなくて残念に思っていたところだったんですけど、この「孤独で正義感の強い主人公」というステレオタイプは、懐かしすぎて新しい、といった感じです。
 自分が尤も感心したのは、主人公が変身するのにめちゃくちゃ高価な「宝石」が必要なところ。しかも一回消費型の変身なので、地獄の様にお金がかかる設定、というわけです。そうして相棒として出てくるのは、やっぱりかわいいお嬢様w 唖然とするほどの成長を遂げたマメグが声を当ててますけど、この子との恋愛模様が描かれれば、オタク的にはわっしょいブラヴォー! とガッツポーズを取らずにはおれないわけです。秘密基地のオペレーターが全員メイド、というのもいいですね。一話ではメイドがマテリアルライフルで狙撃してましたけど、別に伏射でなくともいいのにね、と思わせるほどの外連味があります。
 個人的にはブレン以来いのまた女史のファンなので、最早それだけで飯三です。キャラ絵が気に入ったと言う人は、ブレン・パワードを是非ともチェックして頂きたい! クィンシィ・イッサァアアア!




輪るピングドラム(Brain's Base)
http://penguindrum.jp/

 イクニが監督(セラムン・ウテナ)となれば、ウテナ厨を自負して止まない自分はチェキせずにはおれません。ただ……見たところ2話以降モロ失速していたので、個人的にハラハラする思いです。7、8分で済む内容を20分ほどに引っ張られれば思わず早送りしてしまうところですが、けれどとにかく1話が破壊的に凄すぎた。演出そのものが鬼才的なので、最早筋書きなんざどうでもいいものなのかな? と思いつつ。ただ個人的にウテナのライター榎戸さんが絡んでいてくればなぁ、と思わずにおれません。「ウテナをやれよ!」と言われても監督は困るというかミミタコなのでしょうが、ライターを裏切る演出だからこそ映える、あの凸凹したものに圧倒される快感を、できればもう一度味わいたいところです。
by siroirukamania | 2011-08-02 03:40 | アニメレビュー | Trackback | Comments(0)
MEMORIES [DVD]
MEMORIES [DVD]

本気過ぎワロタ。
 オムニですが表題作品は音が菅野でした。気付けばエスカビバップメモリーズ3作とも菅野だったり……。プラネのBGMってこの辺参考にしてるんじゃあ、と思いつつ、ジャンルの幅広さに改めて驚かされました。こうまで宇宙ティックだと浦田さんに頼るところがいつもよりも大きいかも?
 テーマ楽曲や他二作品の楽団の面子見てもあり得ないことになってます。とにかくまぁ、大友、今、菅野。打合せの様子を想像しただけで吹き出しちまいます。まったく凄すぎる。菅野ちゃんは元来宇宙嫌いで知られていますが、「絶好調であぁるぅう!」げな戦闘もなかなかどうしてはまっていました。っつーかマクFだって思いっきり宇宙やんけ。いや、ソラリスっぽくてハードSFっぽい物に音を当てていることが驚きなのです。それでも普段の菅野らしい調子を、幼女が屋根から転落→ドアが開いて光が射す シーンに見つけることが出来ました。してみるとそこに、特別な意味を見出そうとしてしまうのが菅野厨というものなのですフヒヒ
by siroirukamania | 2011-06-12 23:40 | アニメレビュー | Trackback | Comments(0)
COWBOY BEBOP 天国の扉 [Blu-ray]
COWBOY BEBOP 天国の扉 [Blu-ray]

明日からジークンドー習うレベル。
プロペラヘッズの引用なんてあったんスね。本家よりかっけぇから困る。
by siroirukamania | 2011-06-12 10:32 | アニメレビュー | Trackback | Comments(0)
劇場版 エスカフローネ [Blu-ray]
劇場版 エスカフローネ [Blu-ray]

ディラン・ドゥかっこ良すぎワロタ。

 旧来のエスカファンには酷評されてますけど、なかなかどうして悪くないっスよ。血と狂気の世界ガイア。凄く良い。ただ、アルスラーン戦記みたいな、ひたすらイケメンが画面の中で見栄切りまくる801を受け入れられる人じゃないと無理ですよね。なにせドラマが薄い。ひとみ自体を書けてないし、記憶にはほとんど残らない筋書きw しかし言ってみればそこが偉いんじゃないでしょうか。

 っつーのは、ドラマを切り捨ててひたすら幻想イケメンバトルに重心置いてる所が潔いと思うからです。安っぽいヒューマニズムに逃げない。それらしい「言い訳」も用意してありますけど、2時間消化するための道具として使われているのが見ていても分かると思います。一応ね、という配慮。書きたいのはやっぱイケメン様の極クールバロゥ(battle)なわけですw

 ゆえにこれはある意味健全な少女向けアニメで、そこに金をつぎ込んだ当時のサンライズは偉過ぎるw 例えばヴィヴィアンのペンダントをイケメンの胸元にちゃっかり添える辺り、遊び心が伺えるってもんです。
 とは言え赤根監督はこれが劇場初監督? と、どうやらそういうことらしいので、そのせいもあってか序盤のテンポが凄まじく悪いw そこに残念感を感じてる方で、且つ地上波版の熱心なファンであれば、全否定してしまっても仕方がないという気もします。
 いやけど、異世界物の序盤ってマジムズいっすよ。ド頭で主人公の葛藤を書きつつ、尚且つ異世界転移に説得力を持たせるギミックを同時にブチ込まなければならない。類型に頼ろうとしなければ、難易度は極めて高くなるものです。そうして受け手に同情されてしまえば、作り手はまぁ耳を塞ぐしかないんスけどね……。

 んでまぁ山口亮太さん、赤根和樹さんのコンビといえば調べてみればビバップなんかにも顔をお出しになっているようで、そうなればごく自然と菅野よう子に思いを馳せずにはおれないのですが、やっぱいいですね。ガブリエラ様のお歌もあってシビれまくりです。
 サカナちゃんげな巫女の歌うシーンもよかったけど、酒場も良かった。劇伴は劇に乗り切れない観客をガッツリ掠う為の道具だったりしますけど、ことスペクタクルシーンにおいて菅野楽曲の見せる力は圧巻です。つーかアナログシンセ太過ぎパネー。
 そうしてもう離縁されて久しいですが、恋人との合作であったというところが、聞く側としては色々と想像を喚起されてしまうところであったりします。ヌッヒッヒw

 そうして自分は、やっぱりイケメンが大好きです。思えば最近の少年向けアニメは、骨のない草食野郎が多すぎる。ガールズサイドの視点であるからこそ男前が堂々と描けると思えば、やっぱ少女物をやるモティベーションが高まります。
 あのね、大体ね、男は頼まれなくても生きてやるもんなんですよ。普通は。いちいち放課後の裏山とかで人生について考えない。悩んでいても惚れた女を賭けたバロゥ(battle)の最中に己を瞬時に取り戻す。それが真のイケメンってもんです。えぇ(力説)

 それと改めて気付きましたけど、女の子もショッキングな血と狂気を好む性質は全然持ち合わせていますよね。いや、格好悪くちゃあそりゃただのグロですよ。しかしね、パンイチ皇子ディラン・ドゥ様の下僕である、聖白痴シエスタが透視をするシーン。モスクワっ子の正教徒もあれを見ればもうso wet!すること必至で、俺はもう美しい狂気を描くしかないんだという信念すら沸いてきます。

 まぁとにかく、ブリーフ姿のディラン・ドゥ様を拝みたい奴は一歩前へ出ろ。言いたいことはそれだけです。





<りんたろう もしくは押井守かよ! げなツッコミはやめて頂きたいっ!>
by siroirukamania | 2011-06-12 06:52 | アニメレビュー | Trackback | Comments(0)


こんにちわ半ズボン紳士です。
ウテナのキュートな声は今でも忘れられん。
by siroirukamania | 2011-06-11 02:40 | アニメレビュー | Trackback | Comments(0)

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